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COVID-19パンデミックにおける廃棄物処理 対応から復旧へ

Authors
Makoto Tsukiji, Premakumara Jagath Dickella Gamaralalage, Isnanto Solihin Yugo Pratomo, Kazunobu Onogawa, Keith Alverson, Shunichi Honda, Daniel Ternald, Misato Dilley, Junko Fujioka, Dyota Condrorini
Copyrights
United Nations Environment Programme
Publication Date

"Waste Management during the COVID-19 Pandemic From Response to Recovery"の出版に伴い、広く日本の読者にもお届けするため、日本語版を作成致しました。

本報告書は、人的資源、技術、設備、そして資金の不足など、進行中のパンデミックによって課せられた制限と限界を踏まえて、医療廃棄物処理(HCWM)と一般廃棄物処理(MSWM)に関する実践的な情報、提案、そしてガイドラインを提供するものである。本報告書は、既存のドキュメント及び各国へのアンケート調査への回答から取り急ぎ選択した既存ならびに追加の情報に基づいている。本報告書では、途上国に焦点を当てつつ、今すぐに検討できる最適なオプションと併せて将来の適切な医療廃棄物処理のオプションなど、さまざまな手段が紹介されている。
COVID-19は、途上国の廃棄物処理に新たな課題を引き起こしている。医療廃棄物の不十分かつ不適切な処理は、公衆衛生に深刻な結果をもたらし、環境に重大な影響を与える可能性がある。従って、これらの廃棄物の適切な処理は、一般廃棄物やその他増大するE-waste、建設廃棄物、産業廃棄物などに加えて、環境と健康保護を図る上での重要な要素である。医療廃棄物の適切な処理の重要性は、2019年後半に新たに確認されたCOVID-19のパンデミックでさらに注目を集めている。技術的あるいは運用上の、または財政的制約のために適切な医療ならびに一般廃棄物処理を実践できていない途上国は、今次パンデミックに際し、その新しいリスクと課題から特に脆弱である。